薄毛って人によって始まる場所がそれぞれ違いますよね。
その理由は男性ホルモンのテストステロンが変性した、「ジヒドロテストステロン」の影響を強く受ける部位が人によって違うためです。
今あなたはどの部位の薄毛が気になっていますか?
その部位が気になっているのは、あなたのその部位がAGA(男性型脱毛症)の影響を受けているということです。
ちなみに僕は前頭部の生え際やから薄毛が始まって、ある時期はかなり後退させてしまったことがあります。
僕もやったように、AGAを克服するためには、その原因と進行を食い止めるための方法を知ることがまずは必要なのです。
今回はそんな薄毛になる原因を、部位別に考察したものをご紹介させていただきます。
前頭部(前髪・生え際・M字)の薄毛の原因
前頭部の薄毛は鏡で見える範囲のため、薄毛が進行すると気づくのも早く、見るたびに気が滅入る原因になります。
もちろん自分で憂鬱になるだけではなく、放っておけば他人の視線も気になる時が必ずくることになるでしょう。
AGA(男性型脱毛)
薄毛の原因はさまざまですが、一番の原因はAGA(男性型脱毛)によるもの。
AGAは男性ホルモンである、ジヒドロテストステロンが増加することによって発生します。
そしてジヒドロテストステロンは、同じく男性ホルモンであるテストステロンの分泌量と反比例の関係にあります。
つまりテストステロンが減少すると、ジヒドロテストステロンが増加するということです。
テストステロンが減少する要因は以下の7つが代表的です。
- 肥満、痩せすぎ
- 喫煙
- 過度の飲酒
- 加齢
- ストレス
- 睡眠不足
注意してほしいのは、ハゲる原因はテストステロンではないということ。
「男性ホルモンが増えると薄毛・ハゲになる」
こう言われる理由は、代替ホルモンであるジヒドロテストステロンの作用なので間違えないようにしましょう。
コラーゲン不足
コラーゲンは女性の美肌への効果があり注目されていますが、薄毛にも効果があることがわかっています。
頭皮の中には頭皮表面から毛根までの中間に皮脂腺があり、皮脂腺と毛根までの間にあるバルジ領域。
バルジ領域とは、髪の毛の成長には大切な部分で、幹細胞と呼ばれるあらゆる細胞の素が存在しています。
バルジ領域の幹細胞は、毛母細胞に変化しながら毛根側に少しずつ移動して、少しずつ髪の毛へと変化するんですね。
そして幹細胞が毛母細胞に変化する時には、たくさんのコラーゲンを必要とするのです。
だからコラーゲン不足の解消が、薄毛にも効果があるということなんですね!
もし必要な量のコラーゲンがなければ、通常の皮膚に変化して他の頭皮の細胞へと変わってしまうのです。
つまり女性だけでなく、男性もコラーゲンを意識したほうがいいということ。
コラーゲンは最近まで消化吸収の段階でアミノ酸に分解されるため、口から摂取しても意味がないとされていました。
しかし最近の研究では、コラーゲンを摂取するとアミノ酸に分解され、体内で再度コラーゲンに合成される割合が高くなることがわかっています。
食べ物やサプリでコラーゲンを摂ることはムダではなかったということですね!
頭頂部(つむじ)の薄毛の原因
頭頂部の薄毛は鏡で見える範囲よりもギリギリ後ろになるため、気づかない内に範囲が広がっていることが多く、わかったときにはかなり進行しているということがよくあります。
また頭頂部の薄毛の原因は、前頭部の薄毛の原因と実はほとんど同じです。
ちなみに頭の骨格、つまり頭蓋骨の形が悪い人は、頭頂部から薄毛になりやすいと言われていますがはっきりとはわかっていません。
前頭部の後退よりも、頭頂部の薄毛は比較的治りやすいと言われている部位ですから、気になったら早めに対策をすることをオススメします。
側頭部(もみあげ)の薄毛の原因
側頭部は耳回りなどが薄くないやすいのですが、薄毛で悩んでいる人の約5%ほどで珍しい症状です。
その分、側頭部の薄毛は何かの病気のような誤解を受けがちで、前頭部・頭頂部とはまた違った面で悩むことになるでしょう。
これも頭頂部や前頭部と同じでジヒドロテストステロンの影響によるものなのですが、側頭部と襟元の髪の毛が残っている人が多い理由はご存じでしょうか。
側頭部や襟元には5αリダクターゼというジヒドロテストステロンを作る酵素が少ないため、髪の毛が比較的残りやすいのです。
この酵素が少ない側頭部は本来ならAGAの影響も受けにくいということです。
眼精疲労
側頭部の薄毛の原因が何かといいますと、主に「眼精疲労」と言われています。
目に栄養を届ける血管と側頭部の頭皮へ栄養を届ける血管は繋がっていて、眼精疲労によって血液の循環が悪くなってしまいます。
髪の毛は毛母細胞が血液をもらって細胞分裂をして伸びていきます。
血液の循環が悪くなると、毛母細胞に必要な栄養素が行き渡りづらくなり薄毛の原因となります。
甲状腺ホルモン
かなり珍しいケースですが、甲状腺ホルモンの低下が原因であることがあります。
甲状腺ホルモンには髪の毛の成長を助ける効果がありますが、ホルモンが少なくなると側頭部の薄毛が進行しやすくなります。
いずれにしても側頭部の薄毛の場合は、医師に診てもらうといいかもしれません。
まとめ
薄毛は人によって始まる部位が異なりますが、それはジヒドロテストステロンの影響を受けやすい部分が人によって違うからです。
側頭部だけはやや特殊であることもありますが、総じて薄毛の原因はジヒドロテストステロンの影響によるAGA(男性型脱毛症)なことは共通しています。
症状が深刻なほど進行している場合は病院・クリニックの診察を受けるのがおすすめですが、自宅でケアするためには生活習慣の見直しに加えて育毛シャンプーや育毛剤の利用をするのがおすすめです。
この記事ではサッと部位別に薄毛の原因をご紹介しましたが、もっとくわしく掘り下げて知ることが大切です。
よければ次の記事も合わせて読んでみてくださいね。